「絶対復讐」は、復讐劇の短編サウンドノベルです。
「絶対復讐」は、「死と復讐」を前面に押し出した物語となっています。筆者、普段はこのような「ホラー、あるいはミステリー仕立て」の物語はやらない(ホラーは個人的経験のトラウマを抉るので避ける、ミステリーはアガサ・クリスティでお腹一杯胸いっぱい)のですが、今回はこの「絶対復讐」をプレイしてみました。例えば「ベルセルク」や「ニンジャスレイヤー」などの「復讐譚」自体は好みの部類なのですが、しかしながら物語そのものが人の愚かさで彩られていたり、陰惨な事象を前面に押し出している物語はプレイしないようにしています。その点を踏まえて、感想を書いていきたいと思います。
音楽ですが、気合が入っていると思います。また、音響の演出、スプリクトの演出に優れていると感じました。特に、音響に関しては商業作品にすら類を見ないレベルだと思います。立ち絵はとっても素敵で美麗でした。全体的な作品の完成度はとても高いと思います。
「絶対復讐」ですが、虐めの苦しさはやられた者にしか分かりません。なので、この結末もアリなのでは無いでしょうか。主人公も事件発生当時、何も知らない子供だったわけですから。ただ、冒頭のマキャベリの君主論ですが、私見ではありますが現代にはそぐわないと思います。復讐は徹底的にやらなくとも、相手が反撃できない状況に追い込めばそれなりの復讐は可能なのです。負い目を知る相手の手を縛れば良いだけの事。程度を知ることで、妥当なレベルの復讐は容易に可能となるでしょう。それこそが「王者の器」なのではないでしょうか。大魔法峠の田中ぷにえ様も「命を狙う家臣の一人や二人御せずして王といえるかよ」と、そう仰られていましたし。
容量
88,076 KByte
制作ツール
LiveMaker
製作者
サークルノクト
公開日
2016-03-18
URL
http://www.freem.ne.jp/win/game/11448
http://circlenokto.blog.fc2.com
絵師YOSHIMIさん
http://www.pixiv.net/member.php?id=14760206
この「絶対復讐」は、15分ほどの作品です。
投稿者プロフィール
- 雑食です。
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