「虹のくじら」は、短編サウンドノベルです。不思議な感じのする、でも誰しも一度は体感した事のあると思われる感受性高い物語です。
「虹のくじら」は、一言で言えば青春小説です。筆者好みの作風で面白かったです。静かな音楽、きれいなイラスト、控えめな、それでいて効果的な演出とシナリオ。どれも素晴らしいと感じました。人間誰しも主人公らや、それを取り巻くMOBにしても「逃げ場」を探すものです。「逃げ場」を探して何かに当たる。これを繰り返しているのだと思います。筆者は人生一瞬たりとも逃げていない立派な大人を見たことがありません。しかしながら、逃げる大人に限って卑怯にも「逃げるな」と言い、同じ口で誰かを罵るのです。まして感受性の高いであろうこの年代なら「逃げ場」を探して当然だと思います。主人公らの背景は少ししか語られませんが楽しくはなさそうでしたし。彼女らは幸福なのでしょうか。ですが明確な「幸せの形」を見つけられているだけ幸福なのでしょう。ですから、これを「あとがき」の答えとしたいと思います。
「虹のくじら」ですが、間違いなく良作だと思います。お勧めです。
容量
28,912 KByte
制作ツール
Nscripter
製作者
晴れ時々グラタン / ユキ子
公開日
2016-06-05
URL
http://hanikamuaisuman.web.fc2.com/
http://www.freem.ne.jp/win/game/11996
この「虹のくじら」は、約20分ほどの作品です。
投稿者プロフィール
- 雑食です。
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