「鬼のうた」はプラウザアドベンチャーゲームです。場所は日本、時は戦国時代でしょうか。
「鬼のうた」は一言で言うと、「人食い鬼」お話です。この人食い鬼は平和に暮らしています。ですがある日、未知との遭遇、すなわち生きている人間と遭遇る事から運命が狂います。
「鬼のうた」、筆者のエンドでは血を見る事はありませんでした。生ぬるいエンドだとは思いますが、それはそれで有りなのではないのでしょうか。本人たちが幸せならばそれで良いのです。所詮鬼と人は相容れぬもの。きっとそういったエンドも用意されていたのでしょう。筆者は全ルートをプレイしていないのでわかりません。異文化交流とは難しいものです。異文化でなくとも、人が出会えば価値観の違いにより衝突が起こります。そして時にはそれが「殺し合い」にまで発展する。悲しいですがコレが現実だと思います。ですから架空のゲームの世界くらいはハッピーエンドで終わりたいものです。心からそう思います。
P.S.全三ルート制覇しました。結論としては、どのルートのラストでも良いと思います。鬼の優しさが伝わってきます。鬼(異種族)が脅威とは誰が定めたのでしょうか。それは多数派側、人間の一方的な見解に過ぎません。ですが人を食う鬼、これを野放しにしておく事もできません。ジレンマです。人を食らう鬼、ノベルゲームとしての人を傷つける鬼のモチーフは「痕」で使われていました。確かあの作品でも、より深く激しく恋模様となっていたはずです(作品のジャンル的にそれは当然の帰結ですが)。このジレンマは現代社会(移民論)にも適用されると思いますが、論争になりそうなのでこれ以上は書きません。
作品の総合的なレベルとしては高いと思います。その核はシナリオの良さです。
容量
? KByte
制作ツール
?
製作者
との
公開日
2015/03/22 19:35:31
URL
http://novelchan.wgt.jp/1196/
この「鬼のうた」は、約30分ほどの作品です。
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