「我が為に鳴け、夜の鳥」は「死」を主題とした長編ノベルゲームです。本作は俗に言う「欝ゲー」です。苦手な方はご遠慮ください。本作では第一部、第二部共に極めて容赦ないレベルでその表現が出てきます。
「我が為に鳴け、夜の鳥」は一言で言うと、「因習めいた胸糞悪い恐ろしく不快」なお話です。ですが、全編プレイしてみまして筆者にとって大切なものを再認識させてくれたきっかけとなりました。作者の方、この場を借りまして個人的に感謝の念をお伝えしたく思います。
「我が為に鳴け、夜の鳥」のゲーム自体は決して悪い出来ではありません。本作は効果音、視覚演出等凝って作り上げられています。
本作はホラーではありません。「欝ゲー」です。独特の寒気もしないでしょう。筆者は個人的な体験上そうは思いませんでしたが、大半の読者は読了後にただただ不快で陰鬱な気分になると思われます。ご注意ください。
「我が為に鳴け、夜の鳥」の作品全体としましては村の因習に関する部分で多くの謎が残されており、続編や外伝が作れそうな設定です。おそらく深い設定が用意されている(後付設定可能である)と思います。
本作は作品冒頭の掴みが良く、プレイヤーを離さない工夫が凝らされています。力のある作者様だと思います。次回作にも期待させてください。
容量
68,229 KByte
制作ツール
NScripter(バージョン 3.03)
製作者
雨ガエル/虚構製造社
公開日
2016-07-13
URL
http://kyokouseizou.chu.jp/
http://www.freem.ne.jp/win/game/12267
この「我が為に鳴け、夜の鳥」は、約120分強ほどの作品です。
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- 雑食です。
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