レビュー:「彼女に雪は、積もらない」

「彼女に雪は、積もらない」は、選択肢を要するサウンドノベル形式の読み物です。

良作です。
「彼女に雪は、積もらない」のエンディングは二つ用意されており、それぞれ味わい深いものが用意されています。

　主人公が雪の日に出会った、とある一人の少女との顛末が描かれており、ボーイミーツガール、と言うよりも、どちらかと言うと主人公の成長物語だと思います。
この「彼女に雪は、積もらない」は物語としてしっかりとしており、読み応えもあって、かつ読後感もしっかりしています(筆者個人の感想です)。

　ときに。
　雪の日と申しますと、筆者は『Whit●Alb●m』をどうしても思い浮かべるのですが、この「彼女に雪は、積もらない」はそんな昼の連ドラ風の危険な展開になるお話ではありません。
　また「彼女に雪は、積もらない」をプレイするに当たり、民俗学関係のマニアックな古典に詳しいと、「ニヤリ」と出来るかも(物語本編とは余り関係なし)です。