「蜉蝣-体験版-」は、良作です。
ビジュアル、シナリオ、音楽共に素晴らしい品質と言えます。
本作品、「蜉蝣-体験版-」は明治中期、日清戦争後の国民国家を目指して欧米列強と奮闘していた時期の日本国が舞台です。【明治浪漫ノベルゲーム「蜉蝣」(かげろう)】と名をうたわれている通り、陸蒸気など文明開化の香りはしますが、主な舞台は江戸時代末期の雰囲気を色濃く残す秘境的村落の迷信と因習が本作、「蜉蝣-体験版-」(第一章)の見所となっています。
つまり、かの「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」や、「サクラ大戦 帝国華撃団」とは大きく異なります。
「蜉蝣-体験版-」(第一章)は、どちらかと申しますと柳田國男さんの「遠野物語」や、谷川健一さんの「魔の系譜」それに横溝正史さんの「犬神家の一族」のような雰囲気でお話は進みます(筆者個人の受け止め方です)。
「蜉蝣-体験版-」(第一章)は、───自分は無価値ではなかった、あるいはこの世界に見切りをつけ、思い残す事など何も無いといった感情を打ち消し、「自分は必要とされている」とのメッセージが話の中で繰り返し何度も描写されています。
「ここに居ても良いのだ」との感情を持つ事が叶うでしょう(筆者個人の感想です)。
心が疲れた人、どうせ自分なんて……などとブルーになっている方にお勧めします(重ねまして筆者個人の感想です)
続きがDLsite等にて販売されておりますので、本作をもっと楽しみたい方は、そちらの購入をお勧めします。
容量
188,672 KByte
製作ツール
たぶん吉里吉里だと思います。
製作者
鴨mile
公開日
2013-12-21
URL
http://kamomile.sakura.ne.jp/
http://www.freem.ne.jp/win/game/5993
「蜉蝣-体験版-」は、一時間程度のお話です(大きく個人差はあると思います)。
投稿者プロフィール
- 雑食です。
最新の投稿
- フリーゲームレビュー2023年5月31日レビュー:「先客」
- フリーゲームレビュー2023年5月30日レビュー:「自業自得」
- フリーゲームレビュー2023年5月25日レビュー:「君と話したい」
- フリーゲームレビュー2023年5月24日レビュー:「五つの宝玉と夢見る島」
コメント