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堕女神ユリスの奇跡

幻色灯日記

 ソードワールド2.0の小説です。
 旧版ソードワールドの頃と違い、2.0の小説は今風のライトノベルとなっています。その導入は実に軽いです。

堕女神ユリスの奇跡L

 ダ女神は何もこのすばのアクアだけの専売特許ではありません。昔からあるモチーフの一つです。ですから、パクリとか、インスパイアとか、そんなレベルでもありません。

 この戦と智謀の神、戦勝神。賢神キルヒアの娘。女神ユリスカロア様は大盾と斧槍で武装したいかにもな麗しき有翼の戦女神です。ただし「勝てば官軍、勝つためになら何をしても良い」って神格でもあります。つまり、「かなり良い性格」をしているのです。一応、第三剣カルディアの勢力ですが光の神の陣営として戦ったそうです(カルディアグレイス)。今の公式設定ではどっちだったでしょうか。邪神よりも狡猾、卑怯な手も使います。もちろん、ギャグパートや、布教時の尾ひれ背びれが付いた神話(大法螺)を哀れな地上の定命である下々の者に聞かせてやるヨタ話の中でのことではありますが。
 この女神様、神々の戦い以前から生きる古代神のくせに信者のほとんどを失っておりまして、最早絶滅危惧種です。本来ならばラクシア世界であまねく信仰の対象になっていなければならない存在でした。
 よって唯一残る信者は主人公ただ一人。神殿に至っては酒場の親父に払い下げられておりまして、その神像は酒場を彩るインテリアの一つとなっています。
 このラクシア世界、神の力は信者の数とその信仰の強さに比例します。よって今の女神の状態は最悪。
 見目麗しい美女であった女神の姿も、今では見る影もなくただの少女と化していますがこの自称、天空の女神王。齢三万歳を超えています。

 物語はMMRのように「このままではこの世界は滅亡する!」と、女神様自ら唯一の使徒となった主人公の元を尋ねてて来るところから始まります。

 なんかもう、書いていて無茶苦茶な設定とシナリオですが、この程度の中二設定とシナリオを裁けないようではゲームマスターは勤まりません。

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