「なろう小説」というものがある。一概にくくってしまってよいものかと思うが、一般に言うweb小説の事だと言い切ってよい。
とはいえ、この類型が出来たのはここ最近の事だと思う。作者様個人が個人のHPで小説を発表していた時代のものはまた質も内容も大きく違っていたと思う(この時期にもVRMMO転移物は存在していた)。
「なろう」に投稿するのは若者だけではないが、読者の大半は若者であろう。だから異世界転生・転移ものが流行るのである。
この理由については述べない。政治と経済の話になるから。
ここからは私見である。御目汚しに注意されたし。
「なろう小説」。これは「チートする話」「無双する話」「主人公が圧倒的に優位にある話」と言っても良いのかもしれない。では、このような物語が「物語の類型」「神話の類型」から外れているかというとそうではない。俺tueeeeeeなだけじゃないか、と思われるかもしれない。だが違う。読まれている作品は全て起伏を持たないように見えて実は起伏を持つ。この起伏が「物語の類型、神話の類型」である。結局は基礎ができてないと面白くないのである。
では、読者はどこにカタルシスを持つか。
タネを明かせば読者の苦悩は物語上には無い。読者の日常の生活そのものにあると見ている。主人公に圧倒的に優位な舞台で無双する主人公に読者自身の夢を重ね、「苦痛が解消され、安堵感や安定感を得ている」のではないだろうか。
つまり、物語において起伏の「伏」が隠れているだけなのである。
今、必要なのは叱咤激励することではない。だからこそ、世相を反映して昨日も紹介した「バブみ」などという概念が生まれるのであろう。人は「癒し」を求めているのだと思う。
んで、筆者が「なろう」で「癒し」を目的とした作品を書いているかといわれるとそうではない。だから人気が無いのだろう。もちろん、筆者自身の実力の無さもあるのだろうが。また、「なろう」では数々の実験も行った。「連投実験」「推敲無し実験」「何度も書き直す実験」……。これでどうしてウケようか。いや、今なら自信を持って言える。「ウケルはずが無かった」「読まれる切っ掛けも無かった」と。
そう、分析している。
時に、サークルで作っている「恋は明日を告げる歌」。これは明らかに「癒し」を目的とした物語とした。普段これを作っているのと、別の場所にも「癒し」をテーマに据えた作品を一作提供している事もあって別の場所(なろう)では趣味に走りたいのである。よって、筆者の「なろう」作品は時流を読んでいない。だから大衆にウケないのだろう。
とはいえ、日々、まだまだ精進を続けて行きたいと思う。また色々な可能性も探りたい。つまり「実験したいウケケのケ」なのである。我ながらマッドだとは思うが止めようとは思わない。
よって「なろう」における筆者の作品はウケない。筆者が現状のこの認識を変えない限り物事は動かないと思われる。あと何よりも筆力上達重点w 描写力上達重点wwである。
以上、あくまで私見である。別の意見の方もおられると思う。ご気分を害されたのであれば陳謝したい。
お後が宜しいようで。
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